K-1 -62.5kg世界トーナメント 2017年2月25日 |全試合結果と感想

k-1 20170225 トーナメント

2017年2月25日に行われたK-1の試合結果と感想についてです。

新設された62.5kg級のトーナメント、卜部弘嵩VS大雅のタイトルマッチに注目が集まっていますが結果は?

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試合結果
感想

試合結果

瑠輝也 VS 水町浩

1R。瑠輝也が積極的に前に出て行く。

水町も返すが、1R終盤に瑠輝也のパンチでダウンを奪われる。

2R。開始数秒で瑠輝也が放った右ローのフェイントからの左ハイキックがクリーンヒット。

危ない倒れ方をしたために、レフリーが即ストップ。

まるで漫画のような技で会場も騒然。

瑠輝也の2RKO勝ち。

平本蓮 VS ブリース・デルバール

1R。平本はローキックとワンツーを中心に攻める。

しかし、デルバールは圧力が強く、平本は中々前に出ることが出来ない。

平本はローキックがよく奔り、デルバールの太ももが赤く腫れ上がる。

2R。デルバールが徐々に前に出始める。

180cmの長身から繰り出す膝蹴りとハイキックが平本の顔をかすめる。

デルバールの距離の展開に。

平本がボディフックの連打で攻め続け、若干効いたようにも見える。

3R。平本は変わらずボディとローキックで攻め続ける。

デルバールが下がり始め、平本が若干優勢か。

お互いにダウンは無いまま試合終了。

判定【30-28 29-29 29-28】

2-0で平本の判定勝ち。

ゴンナパー・ウィラサクレック VS 卜部功也

本トーナメント1回戦で最も注目されている試合。

優勝候補筆頭の卜部と前回、山崎秀晃をフルボッコにして衝撃のデビューをしたゴンナパー。

1R。序盤から近い距離で打ち合い。

ゴンナパーは卜部のインローを蹴るためか、オーソドックスで構える。

卜部はトーナメントでダメージを残さないためにガンガン前に出て行く。

お互いに有効なパンチを当ててヒヤリ。

会場もかなりヒートアップしてきたところで1R終了。

2R。ゴンナパーも打ち合いに備えて慣れているサウスポーに戻す。

卜部がワンツーで攻めるが、ゴンナパーの強烈なローとミドルが炸裂。

ラウンド終盤。ゴンナパーのフェイントからのハイキックがクリーンヒットし、卜部大の字。

これで終了かと思われたが、なんとか卜部が立ち上がり、残り17秒。

卜部は大ピンチを辛うじて凌いでラウンド終了。

3R。後がない卜部は倒しに前に出るが、ダメージが残っていて足元がおぼつかない。

中盤以降にパンチがゴンナパーにヒットしますが、ダウンは奪えず。

判定【29-28 29-28 29-28】

3-0でゴンナパーの判定勝ち。

佐々木大蔵 VS ウェイ・ルイ

KRUSHの王者VS中国の強豪選手であるウェイ・ルイ。

武尊と激闘を繰り広げたユン・チーが「私の10倍強い」と言う、逆ブロックの優勝候補。

1R。ウェイ・ルイが試合を展開。

変則的なキックボクサーらしくない動き(散打がベース?)と柔らかい動きで佐々木を圧倒。

カウンター気味にヒットしたパンチでウェイ・ルイがダウンを奪う。

効いてる印象は無いが、佐々木は殆ど良いところが出なく、1R終了。

2R。右フックのカウンターが入り、佐々木はダウン。

続けて左ストレートで2度目のダウンを奪って試合終了。

佐々木はウェイ・ルイの圧力で前に出れなかったのか全く手数が出なかった。

ウェイ・ルイの2RKO勝ち。

谷山俊樹 VS クリスチャン・スペトゥク

谷山ジムの御曹司、谷山俊樹。

対するは北欧のバトルサイボーグの異名を持つスペトゥク。

62.5kgとは思えないゴツい身体つき。

2R。スペトゥクの勢いは落ちずに手数を出していく。

終盤に谷山の出したバックブローがスペトゥクにヒットしますが、ダウンには至らず。

3R。スペトゥクは倒しに前に出る。

谷山はラウンド終盤にハイキックを出してこれが効くが、ダウンは奪えず。

終始、スペトゥクのペースで試合終了。

判定【30-29 30-28 30-28】

スペトゥクの判定勝ち。

上原誠 VS イブラヒム・エル・ボウニ

1R。192cmの高身長から繰り出される膝蹴りに苦戦する上原。

エル・ボウニの膝蹴りがヒットし、グラつく場面も見える。

上原は得意パンチである右フックを狙いますが、中々距離に入れず当てることが出来ない。

2R。間合いに入れずにパンチを見切られている上原。

上原の大振りにエル・ボウニのフックがカウンターで入り、ダウン。

大の字に倒れた上原はなんとか立ち上がるが、レフリーが試合を止める。

エル・ボウニの2RKO勝ち。

野杁正明 VS ユネス・スマイリ

1R。ユネスが前に出てパンチとローを放っていく。

野杁はいつも通りにどっしりと構えてローと膝。

2R。ユネスはパンチをまとめて畳み掛けるが、野杁のブロックは崩せず。

野杁の三日月蹴りとボディフックが効いて、ユネスは堪らずダウン。

3R。野杁が前に出てユネスのパンチの距離を潰す。

ユネスは回復してるかに見えましたが、やはり野杁の固いブロックにダメージを与えられず。

ラウンド終了間際に野杁の顔面膝がヒット。パンチ、ハイキック、前蹴りと野杁が攻撃を畳み掛けたところで試合終了。

判定【29-27 29-27 30-27】

3-0で野杁の判定勝ち。

平本蓮 VS ゴンナパー・ウィラサクレック

準決勝に残った唯一の日本人が平本。

対するは卜部との優勝候補対決を制したゴンナパー。

ゴンナパーは卜部戦で消耗しているので、平本にとってはチャンス。

1R。平本が序盤から前に出る。

平本が右ストレートでダウンを奪うと、ここぞとばかりにパンチのラッシュで畳み掛ける。

2回目のダウンを奪って平本が番狂わせを決める。

会場も大興奮。

卜部戦のダメージが効いていたとは言え、凄い勇気。

平本の1RKO勝ち。

ウェイ・ルイ VS クリスチャン・スペトゥク

圧倒的なテクニックで佐々木に何もさせなかったウェイ・ルイとパワーで谷山を制したスペトゥク。

1R。ウェイ・ルイは左ミドルと膝蹴り、スペトゥクはパンチとローを中心に組み立てていく。

ウェイ・ルイは懐が深く、スペトゥクのパンチは中々ヒットせず。

2R、3Rも同じような展開でウェイ・ルイはノーダメージのまま試合終了。

判定【30-28 30-28 30-27】

3-0でウェイ・ルイの判定勝ち。

松倉信太郎 VS 日菜太

新生K-1に初参戦の日菜太。

かつて魔娑斗を苦しめたアルトゥール・キシェンコをKOするなど、70kg級の日本人最強の呼び声も高い。

今年からK-1に参戦するということで大注目。

2R。日菜太のローが効いて松倉が一方的に攻撃を受ける。

完全に距離を制している日菜太の横綱相撲の展開に。

3R。松倉はなんとか突破口を開きたいところだが、日菜太のミドルとローが完全に効いてスタンディングダウンを奪われる。

日菜太もインパクトを与えるためにKOしたいところだったが、松倉もかなりタフで倒しきるまでには至らず。

判定【30-27 30-27 30-26】

3-0で日菜太の判定勝ち。

卜部弘嵩 VS 大雅

60kg級のタイトルマッチ。

トーナメントでは大雅が勝っていて、試合前の予想でも大雅の勝ちを予想する声が多い。

1R。以外にも卜部がパンチで前に出ていく。

大雅は卜部が最初から出てくると思わなかったのか、やや面食らった感じ。

ラウンド終盤に卜部のパンチがヒットして大雅がグラついたところで1R終了。

2R。徐々に大雅の手数が多くなり、卜部が若干止まる。

解説の魔娑斗曰く、卜部は内側にパンチをかわす技術が身についたとのこと。

お互いにクリーンヒットは無いまま2R目終了。

3R。残り1分を切ったところで大雅が勝負に出る。

パンチ、飛び膝とラッシュを畳み掛けて大雅がスタンディングダウンを奪う。

続けざまに勝負を決めるために大雅のラッシュで2度目のダウン。

卜部が立ち上がったところで試合終了。

判定【29-27 29-26 29-26】

3-0で大雅の判定勝ち。

平本蓮 VS ウェイ・ルイ

決勝まで残った平本。

圧倒的な強さのウェイ・ルイにどこまで戦えるのか。

1R。平本が互角に食らいついていく。

後半にウェイ・ルイが前に出て左ストレートを打ち始めたところでラウンド終了。

2R。ウェイ・ルイが前に出てきて打ち合いにも。

ウェイ・ルイにパンチを当てるなど互角に戦う。

ウェイ・ルイの右足にローが効いて露骨に顔を歪める。

3R。ウェイ・ルイにローが効いているが、パンチの連打で攻め続ける。

1回戦、2回戦と危なげなく勝ち上がったウェイ・ルイが苦しい表情を初めて見せる。

お互いにキツくなってきたところで、平本は後半に手が止まってしまう。

平本は今一つ攻めきれずに試合終了。

判定【30-28ウェイ・ルイ 30-29平本 29-28ウェイ・ルイ】

2-1でウェイ・ルイの判定勝ち。

感想

トーナメントの方は外国人選手の強さが目立ちましたね!!

卜部功也が1回戦で負けるのは予想外でしたが、ゴンナパーもかなりの実力なので仕方ないのかなと思います。

平本がゴンナパーをKOした試合が個人的な今大会のMVPです。

卜部戦で消耗していたとは言え、パンチの打ち合いで勝負に出たのも勇気があって良かったです。

決勝もウェイ・ルイの横綱相撲で終わるのかなと思いましたが、平本が根性見せましたね!

ローキックは確実に効いていましたし、平本の成長を感じられました。

上原は思ったよりも一方的に攻められた展開でしたね。

体格差が大きく、世界と戦うにはやはり壁が大きいようです。

パンチの距離を作れませんでしたからね。

卜部弘嵩VS大雅はかなりアツい試合でした。

大雅圧倒的有利の前評判を覆して、卜部の調子が良いように見えましたね。

勝負の決定打は3R終盤の大雅の攻めでしたね。

もう絶対に倒してやろうという大雅の根性が感じられました。

魔娑斗が解説で言っていたように、卜部のディフェンス技術も前よりも上がっていました。

「また見たい!」

そう思える試合でした。

後はリザーブの瑠輝也のKOが凄まじかったですね。

瑠輝也は安保兄弟として、少年時代にドキュメンタリー番組に出演していた過去があって有名ですよね。

本戦に出れるレベルの選手なので、これからに期待ですね!

来年の地上波放送が決定しているK-1ですが、大会を重ねるたびにクオリティが上がっていますね。

この調子で選手の育成も行っていけばスポンサーも付くだろうし、日本の格闘技界がまた盛り上がるんじゃないかと期待しています。

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